吉川英治記念館 英治忌

まるおディレクターがやってきたのは、青梅市柚木町にある「青梅市吉川英治記念館」です。

吉川英治先生と言えば、『宮本武蔵』や『新・平家物語』など数々の名作を世に生み出した国民的文学作家で、そして青梅の名誉市民でもあります。

吉川先生は昭和19年から9年間、旧吉野村(現在の青梅市柚木町)に住み、地域の人々と交流を深めてきました。昭和52年から、展示室などが設けられ、当時の建物や庭を含めた記念館が誕生し一般公開されていましたが、平成31年3月に一度開館し、令和2年9月7日から青梅市の施設「青梅市吉川英治記念館」として再オープンしています。

毎年9月7日には吉川先生を偲んで「英治忌」が開催されるということで、今回はその英治忌の内容についていろいろお話を伺いました。

見どころの一つは、写真パネル展示です。

駐車場から記念館受付に向かう通路や土蔵前に掲出されているもので、主に過去の「英治忌」や「こちらに住んでいたころの様子」などに関するパネル、土蔵前では若いころから晩年までを時系列に写真パネルで紹介しています。

土藤付近で記念館や吉川先生に向けたメッセージを記入していただくと、コルクボードにどんどん貼られていきます。主屋の中ではポラロイドカメラで記念写真を撮れるとのこと!✨

また英治忌当日の9/7は入館料が無料になります。

さらに主屋の特別展示として、当時の吉川作品の挿絵を描いた杉本健吉さんが描いた湿槃図草思堂で公開しています。

杉本さんは洋画家グラフィックデザイナーとして活躍されていた方で、吉川先生の訃報を聞いた時、一睡もせず、深い悲しみと感謝の意を込めて『新・平家物語』の数えきれない登場人物たち(清盛や義経など)に囲まれた吉川先生の「湿槃図」を描き、先生のご家族に差し上げたものなのだそう。画面左下には、杉本さん自身も登場しています。

展示室では、小説週刊朝日に掲載された新平家物語の挿絵も見られるとのこと。

来場された方はぜひ、展示室のほうもじっくりと見て頂いて、吉川文学に想いを馳せてみてはいかがでしょうか✨

(2025年9月現在の情報です)